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シフに学ぶ。
2016-10-22 Sat 03:53
ゆにくあです。


ショーンの首が腫れていて、今病院へ行っているところ。
大事ではないと思うけど・・・ぽこんと膨らんでいるので、
念のため。子供のことは、何かあったらといつも心配です。

***

ここ数日、ピアノを弾くかわりに夜な夜なマスタークラスの
動画を観ていました。もちろん題材となる曲はいろいろ。
教える先生もいろいろ。一流の人が、将来有望な若者に
小さなヒントを与える・・・観ていて全く飽きません。

思うけど、どうしてみんなああいう席で似たような長い
「超絶技巧曲」を弾くのだろう。通して弾くだけで時間を
使っちゃうじゃん笑 短い曲をやってみたら、その分
細かく教えてもらえるだろうに。。


さておき。

とある先生が言っていました。

「音楽は数学と比較されがちだけれど、厳密には物理。
時間(拍)とアーティキュレーションによって常にうねり、
どこかへ進もうと移動するもの」

音楽は触れないし、見えないし、匂いも味もないけれど、
確かに形があり、ストラクチャーがある。


その先生の、ピアノを弾く時3つの人格が協力している
という話も興味深かった。

1人目は音を奏でる前に音を聴く人。個々の理想の音、
こうありたい。と思う音が聴こえる人。

2人目は、実際に鍵盤に触れてピアノを弾く人。

そして、3人目はちょっと離れたところから演奏を
聴いていて、「そうそう、そんな感じ」とか「違う違う、
そこはもっとこういう風に」と細かく指示を出す人。

演奏中は、3人目が一音ごと一小節ごと、常に
2人目に指示を出して進行する。しかし困ったことに、
1人目と3人目が聴いている音が同じとは限らず、
もちろん・・・その音が一致するとエクスタシーへと
達するのだけれど、一致することは滅多にない。

という話。 ・・・・確かに。笑



公開レッスンというのは、まず生徒が弾いて、その後
講師側がアドバイスをしますね。生徒は背筋を伸ばして
「この人はこれから、有益情報を漏らすんだ。絶対に
聞き逃さないぞ!」と、空腹そうな目で前のめりに。

しかしその時「ここをもう一度弾いて」と始めるかわりに
「何か(自分の演奏で)嫌だな、変えたいなとと思う点は
ありませんか」と質問していました。

「あなたのキャリアの中で、いつの日か『先生』から
旅立って、自分の力だけで作品と向かい合う。
その時、自分の演奏を診察して治療薬を出すのは、
あなた自身ですよ」


そういえば、シフの公開レッスンもYOUTUBEに
挙がっているものは、ほぼ全て観たと思うけれど
彼が注意する点はどの曲でも、どの生徒でも
まぁだいたい似ていて

・声部ごとに、個々の味付けをすること

・隠れたパルスを掴むこと

・和音の進行から作者の意図を汲むこと

・リズム、アクセントに気を配ること


・・・この辺になると思いますが、そのほかだと
ハーモニーの流れをみることも好きみたいで
ある生徒・・・なんの曲だったか忘れたけど
(インプロンプチュだったかも・・・)とにかく、
彼が一通り弾き終わった後、唐突に

「この曲の、特に変わっている点はなんですか」

とか難しい質問をしていて、かわいそうな生徒は
目を白黒させて

「わ、わかりません・・・」となってて。笑

答えは「短調の曲なのに長調から始まるところ」
だったんだけど、さらに「この曲以外で、そういう
風に始まる曲は?」とかダメ押ししてて、だけどさ
最初の質問に答えられなかった時点で、そんなの
答えられるはずがないのに、まるで公開処刑。笑

他の生徒にも「この和音の繋がりでもっとも重要な
音はどれ?」とかバリューの質問していて、その子は
肝が据わっていたので、当てずっぽう的に「これ」と
弾いたけど、容赦なく否定してました。笑

そうそう、それとどの曲でも
「ナポリの6度はアンダーライン」と必ず言ってた。


それと、昨日たくさーーん観た中で、唯一キャッチした
シフのメカニカルなアドバイスをシェアしますが、例えば

ジャーンってぶ厚いハーモニーを、ただちに音量小さく
する弾き方。

「弾いてペダルを踏んだら指をいったん離す&ただちに
置きなおす(が、この時音は出さない)」とやると・・・
ベトソナ必須の、スビトピアノ効果が出るそうです。

厳密には「2、3回置きなおす」と言ってたんだけど、
なんで複数回やらなくちゃいけないのか、よくわからん。
そして、簡単に言うけど音を出さずに8つの音を同時に
置きなおすって、めっちゃ高度なんですけど。笑

で、今朝になって悲愴第一楽章の出だし部分で試して
みたけど、これって置きなおしてすぐにペダルもはなす
のかな・・・10回に1回くらい、それらしき音が出た気が
するけど。。

もうちょっと研究してみます。


****


さらに脱線しますが。

ピアノのマスタークラスを観た流れで、声楽の
マスタークラスの動画も観たんです。

講師は、でっかい金髪のおばあちゃん。私は
全く知らないけれど、若かりし頃は大スター
だった風な貫禄で、結構ズバズバと言いたい
ことを言うのが面白かった。

「あなたいくつ? 女性に年齢を聞いて悪いけど
体力とか声の年齢も考慮しないといけないから」

とかね

「どうしてメゾ・ソプラノを選んだの? ソプラノに
転向したら? あなたの声にはメゾに必要な
音量や暗い質感が全くないのに」

とかね

「『a』にフレンチアクセントがついてましたよ。
すぐに直しなさい。ほら、また!」

って、しつこく発音を直したりね笑

挙句の果てには、ピアニストとしてステージに
挙がってた若い男性の冒頭の弾き方&音にも
忠告が及び「あなた、名前はなに? この曲は
死を決意した男の曲なんだから、大きな音でという
意味ではなく、音の質としてもっと重く苦しく弾いて
くれないと」って、何度もダメ出ししててピアニストの
人、(ひえ~っ)って思ってそうな顔してました。笑

だけど、「ほら、そのフレーズ! 素通りしないで
それを使って何かしなさい!」とかね「この男(役)は
嫌なやつなんだから、仮面の下の狡猾さを含んで」
とか、なかなか面白いことも言ってた。

それで、

これだけ言いたいことを言う彼女の全盛期の歌を
聴かなければ気がすまなくなり(笑)探したんだけど
かわりに、マリア・カラスの音源をみつけました。

前にも書いたけど、母はオペラを含む全ての歌が
好きで、女性では特にマリア・カラスが大好きで、
必然的に、私も子供の頃はいつもオペラが流れて
いる環境だったけれど、最近は聴いてなかった。

で、母も昔は歌ったので、例えば台所で料理し
てる母が鼻歌を歌ってるのが聴こえてきたりね。
想像すると、変な図だろうけれど・・・私にとっては
幼少時代の思い出なわけです。

それで、その音源を何気なく聴いたら
ものすごい勢いで記憶が流れ込んできて、
ノスタルジーと、歌の美しさでしばし息が
出来なかったです。




オペラいいよね。

蝶々夫人とかさ~。ベタだけど、あれを泣かずに
聴けたことないよ。最初の5秒で大抵泣く。笑


****

おまけ。

月光録ってみました・・・・後半、暗譜が超微妙ですが
いまさら私の演奏に完璧を求める人はいないだろう
・・・ということで、このまま載せます。。

というかこの際、

「失敗は肩のせいだ。」ということにしましょう。笑
特に、よりによって最後の最後で次の音を弾いて
しまってから

「あ。今、 ド 弾くの忘れたかも?」

と気づいたけど、もう音楽は次へ行っちゃってるので
無視してそのままマトメました。実際、これでも少し
体をいたわって、この一回しか弾いてません(笑)








なぜいまさら月光かというと・・・月光第三楽章の
譜読みをしているから、1と2をおさらい中なのです。
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この記事のコメント
えめさんへ
えめさん、ご無沙汰です。
コメントありがとう!

>ゆにくあさんのピアノの音いいですね!

わぁ、そんな風に直球で褒められると
嬉しいです笑 これデジピなんですよ。
(同じピアノなのに印象が違うのは)
録音環境の違いでしょうか笑

3楽章、かっこいいですよね~
ピアニストの演奏を聴くたびに、
体中の細胞がざわざわするんです笑
時間をかけて学ぶつもりなので・・
完成は大分先になると思います。
2016-10-27 Thu 10:11 | URL | ゆにくあ #-[ 内容変更]
演奏聴いていつも思うんですが、
ゆにくあさんのピアノの音いいですね!
月光は3楽章もやるんですか~
あれカッコよくて好きです!
2016-10-27 Thu 07:53 | URL | えめ #-[ 内容変更]
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