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調律の話。 その2
2015-07-07 Tue 17:58

今日は待ちに待った調律、第二弾の日


いやぁ。。ホントに楽しみにしてました~。
早起きしてお部屋を完璧に片付けて~(笑)、
リビングでゲームしてたショーンを二階へ追いやって(笑)
窓をあけて空気を入れ替えて~ 
洗いたてのお洋服みたいな香りの芳香スプレーを
しゅっしゅっ とやり・・・ 

どんな王様が来るんだ!w

って感じの対応ですよんww  

(長時間作業になったら、いい匂いの方がいいかな、と)


そしてウーバーさん、超・時間厳守で到着しました。
さすがドイツ人!


***


今回は無駄なおしゃべりもなく、おっはよう~ と言ったら
早速作業してましたので、すかさず了解を取って写真撮影。


IMG_2647.jpg


なにやら、長細くて赤いフェルトを秘密のスーツケースから
取り出して、手馴れた様子で弦の間に押し込んでます。
(マイナスドライバー使ってるあたりが微笑ましい)


IMG_2648.jpg


ゆ「それは、何をやってるんですか」

ウ「ピアノの弦は3本構成でしょ? こうやってフェルトで外側の
二本を押さえておいて、真ん中の弦だけ先に調律するのが
僕のやり方なんだよ。」

ゆ「なるほどぉー。3本のうち、真ん中が一番大事なんですか?」

ウ「真ん中が大事というか、3本だから音に厚みとボリュームが出るんだ。
バイオリンで考えてみて。一人で演奏するのと、複数のバイオリニストが
まとまって演奏するのでは、たとえ同じメロディーを同時に弾いていても、
それぞれの楽器の個性が影響して、微妙に違う質の音が同時に鳴る。
それが美しい厚みになる。それと同じことだよ」


ほーーー。 


ウーバーさんの話・・・・面白すぎる。


(それにしてもキレイに挟んでいくなぁ。この均等な感じがツボだ!)


ウ「ちなみに・・・アコーディオンの場合は・・・」

と、ここからアコーディオンの仕組みについて、および
普通のアコーディオンとフレンチ・アコーディオンの差の
お話が始まったので、


(あっ 椅子持ってきていいですか 長くなりそうだからw


と一瞬思いましたがw


今回はそれほどでもなく、サクッと作業に戻っちゃいました。




最初は、まず基本のドをチューニング。

IMG_2652.jpg


で、そこから和音を弾きながら たまに一つの音をダン!と強く
弾いて、それが響いてる間に和音弾いたり。。。例のU字型の
金属のやつ。名前知らないけど、あれを耳にあてたり。

いつも気になってたんですよねー。あのU字棒でいったい何を
確認してるんだろう、と。けどあまりに真剣に作業してたので、
・・・ききそびれちゃった。(次回必ず聞こうと思う)

とにかく。

結構・・・・長いことかかって、鍵盤ひとつずつ見てくれました。
音に集中しなくちゃいけないせいか、ひたすら無言のウーバーさん。
ちょっとさみしい・・

おならもなしですよ! (それは別にいいけど)


しかしあれですね。

「自分はピアノ弾きじゃないから」とか言ってたけど、
音を確認するためのアルペジオ演奏がですね。
軽く私の1000倍くらい美しかったですよ・・・ 


調律は結局、1時間半くらいで終了。


ゆ「どうでしたか、私のピアノ」

ウ「うん、やっぱり前回、湿度調整の機械をスイッチオンしたからね。
中の湿度が変わって、88ある鍵盤の真ん中あたりが特にフラットに
なってた。高・低音域はそうでもなかったよ。どうして真ん中から先に
音が沈み出すかは、前回説明したよね? 覚えてる?」

ゆ「はい、サウンドボードが緩やかに湾曲して真ん中が高いから」

ウ「そうそう。大きくていいピアノだね。天井が高くて空間が広いから
楽器のもつフルパワーが表現できるし」

ゆ「いいですか(妙に嬉しい)! いやぁ、実はあと少ししたら
グランドにトレードしてもいいかなって思ってたんですけど・・・」

ウ「払い終わってるなら、両方あったほうがいいんじゃない? 
もちろん仲介業者は喜んで買い取るだろうけど、どうしても買値と
比べたら安く売ることになるし。あと、ここに置くならフルスケール
グランドはいらないよ。家庭用なら、5フィートちょっとので十分だよ」

ほうほう。 いや でも それじゃ家にピアノが3つになっちゃう!笑


ここからグランドとアップライトの違いについての話題。

そもそもグランドとアップライトの最大の違いはアクション。グランドは
重力でハンマーが戻るから、鍵盤を半分くらい下げた状態からトリルが
決まる(けど、アップライトはいちいち鍵盤を定位置まで戻さないと音が
出ない)という話とか、

左のペダルの違い、グランドの左ペダルは全体をシフトさせて3本のうち
2本しか打たないことによって小ボリューム音を作り出すけど、
アップライトの左ペダルは、ハンマーから弦までの距離を縮めるだけ。

ゆ「アップライトの左ペダルだと音、私には効果わからないです」

ウ「そりゃそうだよ、音量は全く変わらないよ」

ゆ「 ! やっぱりですか!」

ウ「でも、音の質が変わるんだ」

と言って、弾き比べてくれたら確かに違う。自分で弾いてる時は
わからなかったけど、はたで聴くと全然違う! 

ウ「だから、むしろ違う質の音を使いたいときに使うペダルだね。でも、
ピアノの先生に言わせればダイナミズムはまず指だけでコントロール
出来るようになるのが先決だから、むしろこれは使うなって言うと思うよ」


な、なるほどーーーー。


ウ「それで、この真ん中のはミュートだからアパート住宅用だね」


そのあと「コンサートピアノは弦が長いし、大きなスペースに響かせなく
ちゃいけないから鍵盤も重いんですか?」と質問したら、弦の長さと鍵盤の
重さはなんの関係性もないとのことで(そうなんだ??)、音の響きの良さは
弦の長さと太さで決まる。みたいな話で、つまり弦に求められる3つのうちの
ひとつ「負荷強度(tension)」を取って考えた場合。

負荷が高いほど高い音が出るので、最低音は最小幅の30%(30%以下だと
もう音が出ない)くらいにするんだけど、普通は上の方の音を78%とか
そのくらい設定する傾向があり、で、小さなタイプのアップライトだと(弦が
短いので)その分%の差をつけにくいとかなんとかで、そういう時は弦の太さ
でも調節できるらしい。

「ただ、太くて短い弦がどれだけバイブレート出来るか、想像してごらん」

だそうで、その点コンサートグランドはとにかく弦を長く細く出来るのと、
使ってる素材がなんたら(この辺、専門用語が難しすぎて日本語に出来ない)
その分音が遠くまで響く。さらに、

当然ながらサウンドボードの大きさ=スピーカーの大きさみたいな感じなので、
コンサートグランドの巨大なサウンドボードからはリッチな大音量が実現できる
・・・という話。 超、納得。ウーバーさんって教えるのうまい。


話は違うけど、

昔のSteinway & SonsはドイツとSteinway & Sonsニューヨークで
使っている素材が違っていて、ドイツのはドイツ製の木を使っていたし、
黒鍵の仕上げが必ず艶だったんだけど(ニューヨークのはマット仕上げ)
最近は統一されている・・・とか、Vladimir Horowitzのコンサートピアノは
Steinwayからのレンタルなんだけど、そのピアノは常に Horowitzだけに
リザーブされている特別なピアノで、なんと調律師もSteinwayからの
専属がいて、そのピアノとその調律師のセットでお抱えなんだそうな。






調律が終わって30分以上もためになるお話をしてくれたウーバーさん。

「次は6か月後、たぶん1月頃にカードを送るから、また電話してね」

と言い残して去っていきました。。。 楽しみにしてます~~





さて、調律し終わったピアノを早速弾いてみたら。


なにこれーーー! 


あのね、音が全然違うよっ 
とにかくクリアで、和音もばっちり気持ちよくハーモニーだよ。
鍵盤のリアクションも、何もかもがいろいろ少しずつ変化してる・・・。

あまりのことにびっくりした!!!

なんか突然、自分が上達したかのような錯覚www
弾いてて断然楽しい。

ウーバーさん・・・・・ありがとうっ



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別窓 | ぴあの | コメント:6 |
<<夏の夜の夢。 | ゆにくあ缶 | 劣等感に結びついたあの一言w>>
この記事のコメント
モル作さん
うん。全てが規則正しく並んでて、綺麗だと思ったよ。きっと完成までには、いろんな試行錯誤があったんだろうね。そして、鍵盤の戻りはハンマーアクションで決まるんだって。ウーバーさんがペダルの話始めた時、真っ先にモル作さんのことが頭に浮かんだよw

調律後のピアノでまた何か録音してみようかなって、思ってる。次回…アコーディオン演奏してくれるかな。してくれるといいな。
2015-07-16 Thu 17:52 | URL | ゆにくあ #-[ 内容変更]
ピアノの中身
普段見る機会ないけど、緻密で綺麗だね。
よくこんな仕組み考えた人がいるなぁ。
鍵盤の戻り方って、結構違うものなんだね。

調律終えて、かなり変わったんだね。
確かに今までの時間を考えると、相当弾き込んでるしw

次回は、アコーディオン演奏付きでお願いして下さい。
サービス料上乗せしてw
2015-07-16 Thu 02:52 | URL | モル作 #-[ 内容変更]
ぴあみーちゃさん、

コメントありがとうです。ビヨンビヨンは、だいぶよくなったみたい。あの日だけだったのかな・・・なんだったんだろ? ま、気にならない程度におさまったのでホッとしました。

ウーバーさん、人柄も含めてよい調律師さんだと思います。先生に紹介していただかなかったら、お会いできなかった。。。感謝です。基本的に知らないことを知るのが大好きなので、ウーバーさんのような方はお話していてとても楽しいです。

私の拙い写真が遠い記憶との接点になったと聞いて、嬉しかったです☆

2015-07-14 Tue 15:57 | URL | ゆにくあ #-[ 内容変更]
調律してもらって
腕前が上がったように弾けてよかったね♪

・・・って書こうと思ったら
よく使う音の”ビヨンビヨン”は、気になりますねぇ~その後どうですか?
調律したばっかりだから、無料で来ててもらえないですかね?

読み方の難しいウーバーさん(笑)
興味深いお話もたくさんしてくださって
いい方に当たりましたねw

ゆにくあさんの調律の写真を見せていただいて、
私が小さい頃に調律士さんが来て、ピアノのふたを外して
ぼーんぼーんと、やる時の
あの特別感やワクワク感を思い出しました!
かれこれ40年前の話ですけど
今まで一度も思い出さなかった
ほっこりした想いをよみがえらせてもらえました^^
ありがとー
2015-07-14 Tue 00:06 | URL | ぴあみーちゃ #OqadrIjg[ 内容変更]
ね~み♪さん コメントありがとうございます。

それがですねー。今日弾いてみたら、基本のドの一オクターブ上のドが、微妙にビヨンビヨンした音になってて・・・どうしよう・・・超気になる・・・って感じなんですよ。あの「ド」はなにげによく使うから困りました。でも、なぜか蓋あけるとだいぶ良くなるんですけどね。。。次に呼ぶの1月だよ汗

>でも昔、子供の頃に調律してもらった時の、調律師さんが最後にすごい曲(なんなのかはまったくわからなかったけど)をじゃらら~~ん♪って弾くんですけど、その時の事を良く覚えています。
印象深かったんだろうな。

ほうほう。いいですね~。私の調律師さんは、基本曲は弾けないと思いますが、次回はアコーディオンを持ってきて!と電話で頼もうと思っています。

ウーバーさんは、コンサートピアノとか、あちこちの教会のピアノも毎月チューニングしたりしてるらしいので、スタインウェイを触る機会が多いのかも、です。とにかく学校の先生みたいに理路整然と説明してくれるので、わかりやすくてためになりました☆ 

>これでゆにくあさんのピアノ熱もまた一段と盛り上がりそう~(^^)

うっ・・・笑 えへへ。が、んばります~~ 
2015-07-10 Fri 21:54 | URL | ゆにくあ #-[ 内容変更]
調律してもらって、いいタッチ、いい音で弾けるようになって良かったですね~(^^)
自分が上達したような感じで弾けるなんて最高じゃないですか♪
きっと腕が良い調律師さんなのでしょうね~。
(って、うちはまだ1回も調律してもらってないから実際よくわからないんだけど)
でも昔、子供の頃に調律してもらった時の、調律師さんが最後にすごい曲(なんなのかはまったくわからなかったけど)をじゃらら~~ん♪って弾くんですけど、その時の事を良く覚えています。
印象深かったんだろうな。

ウーバーさん、スタインウェイにお詳しいんですね。
講義?もしてくれて有意義な調律でしたね。
これでゆにくあさんのピアノ熱もまた一段と盛り上がりそう~(^^)
2015-07-10 Fri 07:18 | URL | ね~み♪ #-[ 内容変更]
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