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How high is up?
2014-09-23 Tue 09:34
どこかのフォーラムで、誰かが「ピアノをマスターするには、どのくらいの期間が必要ですか」という質問をしていました。

全体像を把握したいんですね。

How long is the rope?

回答者は、主に7~10年くらいのベテランピアノ学習者/演奏者達のようでした。皆、一様に「それは年齢と練習量と情熱と、持って生まれた音楽的センスによる」といった類いの回答をしていましたが、そのうち質問そっちのけで「マスターする」の定義について話し合い出し、皆が各々のイメージを語ったあと、スレッドはいつの間にか終わっていました。

ダラダラと書く人が多い中、一言「how high is up?」と書いた人がいて、一番センスのあるコメントだと思いました。

***

話は変わって。

年始に今年の目標について考えました。たくさんの曲を弾くという事。ダラダラ練習しないという事などを掲げた気がしますが、実際のところ…ぜんっぜん目標を意識せずにここまで来てしまいました。…というか、目標を立てたという事実を今思い出しました(汗。

では、何故今頃思い出したかというと。

今朝、通勤の車の中でソナタを聴いていたんですが。しばらくぶりに聴いたソナタ。悲しいかな、聴いている間中、ピアニストが具体的に何をしているか、曲の成り立ちって言うんでしょうか…(あ、アルペジオ…速っ)とか、(あ、ここ片手でニ声…)とか、(トリルが雷鳴のよう…どうやってるんだ?)とか、もろもろのテクニックにばかり気が行ってしまって、音楽そのものに全く集中出来なかったです。

そして最後は

「すごいなあ。こんなの私には…一生無理だ。」

みたいな寂しさで終わると言う。

それで、一体どこがどう具体的に無理なのか。という分析思考に発展して見つけた答えはですね。

スピード   
正確さ  
20分間続く集中力
指遣いの複雑さ  
クリアな音
広範囲な和音(届かない)
そして…曲の解釈とダイナミズム。

これらを、ひとつずつ具体的にクリアしていかない限り、何十年やっても行き着かないってことですか。

でもでも、私なんか1年やっただけの初心者だもん。出来なくて当然だもん。

今できることは全部やってるもん!
もっともっと練習すれば…

…とここまで思考が来て、はたとしました。

ありました。やってないこと。

それは曲をきちんと規定速度であるべき姿として完成させるということ。

私は8割くらいのテンポで「だって、これ以上上げたら転ぶから無理」「一応、この速度でだったら完璧だから、いいのいいの。飽きたし、先行っちゃお?」みたいな感じで、見切って終わりにしてこなかったか、自分。

そして先生はいつも同じことを言います。

「だいたいいいけど、後は速度ね。本当はこのくらい(と言って弾いて見せる)だからあとは自分で練習しておきなさい」


曲のレベルは関係ないのです。ソナタになってからやろうとしても、いつもそうやって出来たことにして終わりにするくせをつけていたら、曲が難しくなるにつれて、正しい速度と私の弾ける速度との差は開く一方なはず…。

第一、8割で仮に間違えずに弾けても、あるべきテンポでは躓くとしたら、それは弾けたと言わないんじゃないか。

*しかもここでいう弾けたとは、play the noteであってplay the musicではない。

えらいこっちゃ。

これを目標にするべきだった! 



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